割裂引張強度試験方法(コンクリート)
割裂引張強度試験は、円柱供試体を横に寝かせて上下より圧縮荷重を加え、供試体が割裂破壊した、その最大荷重を読み取ります。
試験手順
1)供試体は、JIS A 1132よって作製します。
2)試験を実施するまで、指定された養生方法で供試体を養生します。
3)供試体の寸法、直径を測定します。
4)供試体を強度試験機の加圧板に据えます。加圧板と供試体との接触線のどこにもすき間が認められないようにします。上下の加圧板は、荷重を加えている間平行を保てるようにします。
5)供試体に一様な速度で荷重を加えます。速度は、引張応力度の増加率が0.06±0.04N/㎜2となるよう調整し保ちます。
6)供試体が破壊するまでに強度試験機が示す最大荷重(N)を読み取ます。
7)供試体の割れた面における長さを測定します。
計算
ft=2P/πdL
ここに、ft=引張強度(N/㎜2)
P=最大荷重(N)
d=直径(mm)
L=長さ(mm)
【引用規格】
JIS A 1113:コンクリートの割裂強度試験方法