セメントの圧縮強さ試験

練り混ぜ

(1)練り混ぜ
①水225gを乾いたはちに入れ、次にセメント450gをいれる。
②速やかにミキサを低速でスタートさせて、30秒後に標準砂1350gを30秒間かけて入れる。
③ミキサを高速にし、30秒間練り混ぜを続ける。次に90秒間練り混ぜを休止し、休止の最初の15秒間に匙でかき落とし又、鉢の底のモルタルをかき上げる。
④休止が終ったら再び高速で始動させ60秒間練り混ぜる。練り混ぜが終ったら練り鉢をミキサから取り外し匙で10回程度かき混ぜる。

テーブルバイブレータ

(2)成形
①モルタル供試体成形用型に添え枠をのせて、テーブルバイブレーターに固定しておく。
②テーブルバイブレーターの振動時間は120±1秒とする。
③モルタルは成形用型に2層に詰める。
④振動終了後、テーブルバイブレーターに載せた成形用型を静かに外す。
⑤モルタルの盛り上げを削りとり上面を平滑にし、24時間保管する。
(3)脱型
①型詰めを終わってから20時間から24時間の間に、供試体に印を付けて丁寧に成形用型から取り外し、水槽に入れて完全に水中に浸す。

表面仕上げ状況

②脱型後の質量を測定した後で、20±1℃で水中養生を行う。

(4)曲げ強さ試験
①標準水中養生より取り出し、表面の水分を拭き取り、水切り質量を測定する。
②曲げ試験用治具にセットし耐圧試験機の加圧板上中央に置く。

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尚、供試体は試験直前まで水に浸して、乾燥を防がねばならない。特に曲げ試験後圧縮試験まで時間が有る場合は、注意を要する。

③ワンタッチつまみ弁を中立の位置より加圧の位置へ除々に上げ供試体に衝撃を与えないように一様な速度で荷重を加える(注1)。加圧速度は毎秒50±10Nとする。

④供試体が破壊するまでに試験機が示す最大荷重を有効数字3桁まで読む。

圧縮試験機

⑤曲げ試験によって得られた6折片について圧縮強さ試験を行う。

(5)圧縮強さ試験
上記曲げ試験操作①~⑤と同様である。但し治具は、圧縮試験用治具及び加圧速度は、毎秒2400±200Nとする。1種1材齢6本の供試体について試験を行う。最大荷重(Pb)の読み取りは、有効数字4桁までとする。

【引用規格】  
JIS R 5201