平素は、当工業組合の運営に対しまして、多大なるご理解とご支援を賜り厚くお礼申し上げます。

 顧みますと、工業組合設立直後の昭和54年度に生コン需要はピークに、その後、二度に及ぶ石油危機を契機として、公共投資は抑制され、
民間需要の伸び悩みも顕著となって、需要量は数年減少を続け、
生コン業界は極めて厳しい経営環境に置かれました。

 このため、工業組合では、生コン業界の対質を改善し、近代化を達成するため中小企業近代化促進法に基づき、品質管理の徹底、協組共販事業及び集約化事業の推進等を柱とした構造改善事業を実施いたしました。

 特に、構造改善事業の目玉として、各生コン工場に対する品質管理監査制度の導入を、また、県下にコンクリート試験ができる共同試験場を2箇所建設し、昭和59年度から業務を開始しました。

 現在の品質管理監査制度につきましては、平成10年度に全国統一監査制度ができ、これに基づき、産・官・学による石川県生コンクリート品質管理監査会議を設け、公正・中立・透明性のある監査を行っていることから、各行政機関等の仕様書に記載され需要者側の信頼が得られております。

 また、共同試験場につきましても、平成17年度に試験に関するISOを取得したことからも、公的に準ずる指定試験場として高い評価を受けております。

 更に、工業組合としては、産・官・学構成の耐久性向上委員会による提言、またコンクリート試験員制度の設置により公正な代行試験の実施を行うことで、今後とも地域社会に対し、一層の貢献をしてまいりたいと考えているところです。

 関係官庁、関連業界の皆様をはじめ、日頃からご協力を頂いている組合員の努力の賜ものと、心より厚くお礼申し上げますとともに、今後とも尚一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

石川県生コンクリート工業組合

理事長 村井 啓介